年賀状が話題に上る季節になりました。
日本郵便は来年2017年から
1月2日の年賀状配達は取りやめる
と発表しました。
1月2日配達は2005年から
日本のお正月と言えば年賀状ですが、この風習も時代の流れとともに大きく変化してきました。
日本郵便の1949年から2015年までのデータによれば年賀状の発行枚数は
- 最も少なかった年:1949年1.8億枚
- 最も多かった年:2003年44.6億枚
となっていて、2015年は28.5億枚。徐々に下降線をたどっていますし、今後もこの傾向は続くでしょう。
元々、年賀状の配達は昭和49年以降1月1日、3日・・・と2日はお休みでしたが、郵政公社時代の2005年に
顧客サービスの向上の一環
と言う理由から始められました。ですから、来年から
1月2日は年賀状を配達しません
と言われても、古い時代を知るものにとっては
元に戻った
と言う感覚に近いかもしれません。
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取りやめに至る理由とは
日本郵便は年賀状の1月2日配達中止の理由として
1月2日の配達にかかる10億円程度の人件費の負担が大きい
と言うコスト面を強調しています。そうなる要因として
年賀状を書く人が少なくなり2005年のピーク時に比べて40%弱、配達枚数が減っている
としていますから、やはり年賀状(年賀はがき)を書く風習そのものが廃れてきたと言えるのでしょうね。
そもそも年賀状と言うのは
日本にははっきりとはしないが奈良時代から新年の年始回りという年始のあいさつをする行事があり、平安時代には貴族や公家にもその風習が広まってあいさつが行えないような遠方などの人への年始回りに代わるものとして文書による年始あいさつが行われるようになった。
と言うことであり、本来は
「年始の挨拶に伺えないので書面で失礼いたします」
と言うことですが、いつの間にか年賀はがきを売る戦略もあってか
お年玉くじ付き年賀はがき=年賀状
と言う図式になってしまった気がします。
それが、最近ではメールやSNSなどIT技術の進歩によって、それらに取って代わられたと言うのが原因のようですが、真の原因は
個人情報保護法
だったりするんですよね?
2003年に成立し、2005年4月から施行されたこの法律によって、これまでに学校や職場などで毎年作成されていた
生徒名簿や社員名簿
が表に出てこなくなりました。2000年代の年賀状では、ほとんどの方が
PCで年賀状作成ソフトを使って作り、宛名も年賀状作成ソフトで印刷する
のが当たり前になっていた時代ですから、名簿が手に入らなければ新しく年賀状を出す人を追加することができません。本人に住所を聞くと言う手もありますが、よほど大切な方ならいざ知らず、友人や同僚程度であれば
メールやその他の方法
で年賀状に代えると言うことになって行ったのが真相ではないか?と思いますし、事実私はそうでした。
個人情報保護法の施行が2005年で年賀状のピークも2005年と言うことで、個人的には間違いないと思っていますが・・・。
そんな訳なので、来年は元旦に就かなければ3日になってしまいますから、今年の年賀状は期日どおりに投函したいものですね。
12月28日くらいまでに出せば、よほどの遠方でない限り元旦に着くのではないでしょうか?
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