2016年のプロ野球がスタートして2ヶ月が経過しようとしています。
今シーズンから新たに導入されたコリジョンルールがやっぱりと言うかやらかしてくれました。
今回は不可解なコリジョンルールを掘り下げていきます。
コリジョンルールとは
そもそもコリジョンルールとは何なのか?を知らないといけません。
どんな状況に適用されるのかと言えば
- 捕手が本塁クロスプレーのときに走路(ランナーが走る場所)を確保しなければならない
- 捕手は本塁をブロックしてはならない
- 走者はアウトになる事が解っていても無理矢理捕手に体当たりなどをしない
というルールです。要するに、ランナーが本塁へ走っているときに野手から返球がある訳ですが、その際に捕手はランナーの邪魔をしたりホームベースを捕手自身でブロックしてはダメだと言うことと、ランナーも捕手に体当たりして強引にセーフになるような危険なプレーはまかりならん!!ってことですね。この話だけを聞けば
至って簡単なルール
だと理解する事が出来ます。しかし、シーズンが始まってみると、運用が実に適当なルールである事が浮き彫りとなってきました。それは
ホームクロスプレーでコリジョンに見えなくても、攻撃側のチームから抗議を受けたらコリジョンが適用され、判定が覆るケースがある
と言う事です。またその逆もありますが、一旦下された判定が覆ってしまうことから
審判の威厳に関わるルール
だと感じてしまいました。
ホーム上のクロスプレーであれば、それが投手でもコリジョンルールが適用されてビデオ判定の上、判定が覆るケースがあります。その場合審判団から明確な説明を受ける事が出来ないので、抗議をされた側は泣き寝入りの状態となってしまいます。
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コリジョンルールの目的は
コリジョンルールの目的は
- 無意味な体当たりを避けてプレーする
- 危険なプレーを防止する
というルールのはずでした。しかし、5月11日の阪神対巨人戦を見る限りでは
文句をつけた者勝ち
に見えました。
もう一つ懸念される事は
ビデオ判定の度にプレーが止まること
です。それが選手やファンの気持ちを盛り下げてしまう感じがあります。
これはコリジョンに限らず、明らかに入っていない本塁打を巡ってもいちいち抗議してビデオ判定をしたりと、試合の時間がとても長くなりそうなイメージがあります。
ビデオ判定も良いですが、審判が実際にいるんですから余程の際どいケースでない限りはビデオ判定を多用しない方が良い気がしますけど。
審判には
「俺がルールブックだ!!」
くらい言ってほしいものですが・・・。
今後、NPBはこのルールについて見直しが必要だと思いますね。そもそも、誰が見てもアウトに見えるケースはコリジョンルールの適用外で抗議も受け付けないなどの線引きが必要だと思います。
だいたい日本人同士のホームクロスプレーでは衝突プレーがほとんど無いのにも関わらず、一部の外国人選手の行き過ぎたプレーが発端となってこのルールは出来た訳ですからね。
今シーズンが終った後に再検証が必要でしょうね。