東京六大学野球とは、
慶応義塾大学、明治大学、法政大学、立教大学、早稲田大学、東京大学の6つの大学によって行なわれるリーグ野球のことを指します。その歴史は古く1925年から開催されており、一時はプロ野球よりも人気がありました。
2016年の春のリーグでは東京大学が勝ち点を取れるかどうかでも注目が集まっています。
東京大学というと、勉強で有名ですが、野球も強いと言うことがアピール出来るかどうかに注目が集まります。
東京六大学野球
この東京六大学野球は
一般財団法人東京六大学野球連盟(TOKYO BIG6 BASEBALL LEAGUE)
が運営している大学野球リーグですが、この連盟が設立されたのも古く1925年から行われています。
そもそものリーグ設立に至る発端は
1903年に開始された早稲田大学と慶應義塾大学の対抗戦
であることはご存知かと思います。
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どんなルールで行なわれているの?
同じ野球なので基本的なルールは野球です。が、六大学野球の環境的要因などでユニークなルールも存在します。
試合進行方法
まずは試合の進行方法です。コールドゲームはなく通常は9回まで行なわれます。ここまではまぁ普通なんですが、もしも9回終了時点で同点だった場合に適用されるルールがありました。
東京六大学野球は神宮球場を使います。そして、この球場はプロ野球も使います。その日の夜にプロの試合があるか?ないか?によって9回同点の対応が変わってくるのです。
プロが使用しない場合
- 1試合目:延長15回まで
- 2試合目:延長12回まで
プロが使用する場合
- 1試合目:延長15回まで、4時間半を超えて新しいイニングには入らない
- 2試合目:9回で打ち切り延長無し
球場都合とも言えるルールですが、時間厳守でプロに明け渡すためにこのようなことになっているのですね。
勝ち点のルール
東京六大学野球は勝ち点制で順位が決まります。通常のリーグ戦と言うとプロ野球を思い浮かべてしまいますが、それとはまったく違う方法です。
リーグ戦ですから各大学が総当たり制で対戦しますが、勝ち点をもらうには
同じ対戦を戦って2勝する
必要があります。2勝すると勝ち点が1点与えられます。2勝0敗ならば2試合で済みますが、例えば延長を戦って引き分けた場合などは
必ずどちらかが2勝するまで試合を行う
と言うのが六大学流です。最短2試合ですが、場合によっては3試合も4試合も行われる可能性があるのですね。
勝ち点が同じ場合なら勝率が高い大学が上位となります。なお、引き分けは勝率計算に含まれません。
試合の開催日は基本的に土曜と日曜で行なわれますが、勝ち点が決まらない場合は翌日の月曜日に試合を行なうことがあります。
東京大学が勝ち点を取ると何年ぶり?
東京大学と言えば日本の頭脳を育てる超有名な超カシコイ人たちが行く日本最高峰の大学ですよね?
でも、東京六大学野球においてはいわゆる「弱小」チームなんです。
賢いやつはスポーツが出来ない
とまでは言いませんが、妬みも入ってそんな風に思っている方も居るでしょうね。
今年東京大学が勝ち点1を獲得するとしたなら、なんと14年ぶりの快挙になります。東大はつまり
14年にわたりリーグ戦をずっと負けていたか若しくは1勝はしたが2勝目がない
と言うことからも弱小ぶりがお分かり頂けると思います。
しかし今年はいつもの東京大学とは違っています。宮台投手が東大を引っ張っており、プロも注目する逸材です。
また、春のリーグでは5月9日は勝ち点を逃してしまいましたが、第7週の5月21日と22日の法政大学との試合で決まることになります。ここでも逃すと秋のリーグ戦に持ち越しとなります。
まとめ
今回の事態を受けて東京六大学野球について調べてみましたが、意外とスマートなルールで執り行われていることが解りました。東京大学が意外と今回は強いのですが、このチャンスを逃すといつ勝ち点を取れるか解りませんので是非取得して欲しいものです。
コメント
延長戦規定ですが、1試合目、2試合目の区分ではありません。1試合日、2試合日つまり、1日に1試合しか行われない日、1日に2試合行われる日で区分されます。1試合日は早慶戦や優勝決定戦。2試合日は1試合日以外の対戦です。但し、2試合のうち1試合が土日で勝ち点を奪えなかった場合は、平日に試合が行われます。この場合は、1試合だけ試合が行われるので延長戦規定は、1試合日の規定が適用されます。
by 原田淳 2016年10月18日 2:12 PM
原田さん、コメントありがとうございます。
延長戦規定の解説ありがとうございます。調査不足でした。m(__)m
by pikaichi716 2016年10月18日 8:10 PM