ニッポン放送の老舗深夜番組『オールナイトニッポン』。
最近ではラジオの聴き方も知らない若年層も居て、メディアとしては相変わらず日陰の状態にありますが、聞き始めるとハマるという人が続出するメディアの一つです。
これまでの経過
ウーマンラッシュアワーとして2014年4月~2015年3月まで「オールナイトニッポンZERO」(放送時間午前3時~5時)をスタートさせ、相方の中川パラダイスを弄り、罵倒するスタイルで深夜である程度の好評を得ました。
しかし、その番組の放送中に中川パラダイスが関東圏で口にしてはいけない「女性器の俗称」を会話の中で発してしまい、後日ニッポン放送会議室にコンビ揃って呼び出され、メディア講習を受けたと村本が報告しています。
この事が響いてか、2015年3月をもってウーマンラッシュアワーの「オールナイトニッポンZERO」が終了しました。
元々深夜でも深い時間で面白い番組だっただけに終了時は少し淋しい想いをしました。
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村本単独で月曜深夜に
2015年7月に、ウーマンラッシュアワーではなく「村本大輔単独」でオールナイトニッポン1時~3を担当する事となりました。同時間帯に担当していたゴールデンボンバー鬼龍院翔が降板したためで、村本の勢いに期待したものと考えられます。
同時間帯にはTBSラジオのJANK『伊集院光深夜の馬鹿力』が存在し、聴取率はダブルスコアで独走状態でした。村本がそこに切り込んで行けるのか?そこが最大の焦点でした。
元々、ニッポン放送のオールナイトニッポンは、木曜日の岡村隆史と土曜日のオードリー以外は聴取率が取れず苦戦していました。
暴走トーク?
いざ番組が始まってみると
- 先輩芸人への悪口
- 同期芸人の失敗談
など許可を取らずラジオで披露。そのため先輩芸人や後輩同期から嫌われる存在となりました。そのようなブラックなラジオは一度聞くなら良いですが、リスナー側としては度重なると聴くことに嫌悪感を覚えてしまいます。
村本の暴走トークはとどまることを知らず、スポンサー批判やベッキー擁護発言での
「死刑台を囲みはしゃぐ異常者のヒマ人」
「使うだけ使って、都合悪なったら一斉に逃げ出す企業」
などの過激発言が引き金になったのでは?と言うのが有力な説となっています。
また、リスナー置き去りの弾丸トークにより飽きられたと言うのも原因ではないか?と思われます。
その結果、リスナー定着が出来ず2016年3月を持って放送終了と決定したようです。
聴取率ふるわず
テレビとラジオの決定的な違いは
聴取率(視聴率)の計測の仕方
です。テレビの場合は毎日番組ごとに視聴率を計測しています。そして翌朝、テレビ局にデータとして送信されます。また一般には公開されませんが、分計という視聴率グラフも存在し、テレビ番組は日夜切磋琢磨しています。
これに対し、ラジオ局は偶数月に聴取率を調査しています。ナイター放送時期は2週間、そうでない時期は1週間で、この期間はラジオ番組の内容が豪華になります。普段は来ないゲストを呼び、プレゼントを豪華にして聴いてもらうように努めます。
調査方法は
- 訪問調査
- インターネットを使用したアンケート調査
- 番組に来るはがきやメールの数
で決定しています。この調査により、番組が誕生し消えるという事が繰り返されています。
当初は良かったのかもしれませんが、あまりにアクの強い番組内容(構成)にリスナーが離れ、それに自身のトークが追い打ちをかけて地雷を踏んでしまった?と言うのが妥当な見解ではないか?と思う次第です。
「なるべくしてなった」結果と言うことでしょうか?