下町ロケットの最終回。
前ふりの番組攻勢でTBSさんも盛り上げてくれました。
12月21日は昼からずっと下町ロケット一色だったような気がします。
最終回の感想
この下町ロケットは、最後に大逆転があってスッキリさせてくれる「水戸黄門」のようなところがあるのが特徴と言うか日本人好みのドラマですから、最終回はどうやってスッキリさせてくれるのか?と楽しみにしていました。
結果から言うと「スッキリさせてくれました」と言うのが感想ですが、ホントにハッピーエンドで良かったですね。
前回9話の最後ではサヤマ製作所の椎名社長との直接対決で
「お前のことを全部調べてやる。どんなに取り繕っても技術は嘘をつかない!」
と佃社長が言ったセリフが心に残りました。
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サヤマ製作所のデータ偽装
コアハートの臨床患者が死亡した原因はサヤマ製作所のバルブが原因であることは明らかでしたが、そのテストデータが流出してきます。
それは、元開発に関わっていた横田(バカリズム)があまりにも美しすぎるデータに疑問を持ち、咲間に流したものでした。
そのデータの信ぴょう性を検証するために佃製作所の社員たちが奮闘しますが、確証を得るには至りません。
そして、佃社長は帝国重工の検査機械によってデータ偽装であることを暴くことに成功します。
もちろん、帝国重工で佃社長に協力したのは財前部長です。そして、サヤマ製作所から賄賂を受け取っている石坂を目撃してしまった富山も検査データの検証に協力したのでした。
この人、ロケット編でも嫌な役でしたが最後は何かとイイところを持って行きますね。
そして、この検証結果を元にサヤマ製作所のデータ偽装に関する記事が週刊誌によって明るみに出ることになります。
椎名と言う人物
サヤマ製作所の椎名社長は、NASA帰りの技術者としての看板を父親から継いだ会社を大きくしてきたのですが、過剰なまでの卑劣なやり方には理由がありました。
彼は、父親が会社を倒産させてしまった時に、情に流されて社員を残したことが原因であり負け犬だと考えていたのです。
そして、父親を追い込んだ日本の大企業に復讐するためと言う屈折した目的のために、サヤマ製作所を成長させてきたのでした。
そんな椎名に佃社長は
「今のサヤマ製作所を見てお父さんは何と言うかな?」
と疑問を投げかけます。
「技術だけは金ではどうにもならない。人こそが会社の宝であり財産である」
と言うことを告げるのです。これもカッコよかったですね。
どんな会社も「人」こそが財産ですからね。ホントにその通りだと思います。
最後のロケット打ち上げの場面の後で、3年後の椎名が現れて
「今度こそ、私がバルブを勝ち取る」
と言うところは、佃社長に諭されて技術者魂に目覚めた椎名の姿だったんだろうなーと思います。
娘も帝国重工社員に
就職活動をしていた佃の娘は帝国重工の1次試験をパスして面接を受けていました。
その場面もまた感動ものでした。
「帝国重工を受けた志望動機は、父です。3年前にロケット打ち上げに立ち合い、大の大人がみんな泣いていました。みんなが泣くほどの仕事ってどんな仕事なんだろう?と思ったことです。そして、その父は私の技術者としての目標でもあります」
と言った感じのことを面接官に堂々と語りました。最初
「佃製作所の娘がどの面さげてやってくるんだ」
みたいなことを言っていましたが、話を聞きながら頷いていました。お父さんが9話で言ったように
「自分の言葉で思いをそのまま伝えることが出来れば、それでいいんだ」
と言うことを娘は実践したんですね。
そして、やっぱり帝国重工の社員になっていました。
ガウディも成功
ガウディ計画の方も、さらに改良を加えられたバルブが遂に臨床段階をクリア。
危険な状態になっていた男の子に移植されて成功しました。
もちろん、その前にコアハートに関わっていた日本クラインの面々や貴船教授も失脚しましたよ。
まさひこ君は誰
前々から話題になっていた「まさひこ君」って誰だったんでしょう?
実は、佃製作所に住み着いている?のかわかりませんけど
「ネコ」
でした。
モノづくり日本のドラマ
言いたいことは、まだまだたくさんありますけど、やっぱりこのドラマはモノづくり日本のためのドラマだなぁと思いましたね。
一部の大企業が目立っていますが、その技術を支えているのは中小や零細の町工場、職人と言われる人たちなんですね。
それこそが、日本にしか出来ない技術の根本なんです。
合理化や効率化も大切ですが、それ以上にこれら職人技の技術伝承が製造業における最大の課題になっているのが事実です。
その技術を守り続けることを願ってやみませんね。
大方の予想どおりのハッピーエンドでしたが、やっぱりそれがイイんですよね。
下町ロケットは、間違いなく今年最高のドラマに数えられることでしょう!!
いやぁ、面白かったです!!