政府は26日に召集される通常国会において
「労働基準法改正案」を提出する模様ですが、その骨子が明らかにされました。
取りにくい有給休暇
「年次有給休暇」は、(以下Wiki引用)
労働者の休暇日のうち、使用者(雇用主)から賃金が支払われる有給の休暇日のことである。「年次」とある通り、1年ごとに毎年一定の日数が与えられる(国により与えられる最低日数は異なる)。有給休暇、年休、有休などといわれることが多い。
となりますが、なかなか取得できないのが現状ではないでしょうか?
職場の雰囲気や業務の繁忙具合によっては、「自分だけ休むわけには・・・」となるのが日本人の特徴とも言えるでしょう。
欧米から見ても低すぎる取得率
日本の有給休暇取得率は、世界各国の習得率から見ると驚くほど低いです。
主要12カ国の有給休暇の完全消化率(付与された日数に対し取得した日数の比)を見ると、
- 1位 フランス 付与日数 37.4日 取得日数 34.7日
- 2位 スペイン 付与日数 31.9日 取得日数 28.6日
- 3位 デンマーク 付与日数 29.2日 取得日数 26.9日
- 12位 日本 付与日数 16.6日 取得日数 9.3日
となり、圧倒的に日本の取得率が悪い結果となっています。
これについては(以下、Wiki引用)
平成18年4月に施行された「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」では、事業主はその雇用する労働者の労働時間等の設定の改善を図るため、業務の繁閑に応じた労働者の始業及び就業の時刻の設定、年次有給休暇を取得しやすい環境の整備その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
と改善するための法改正は行ったものの「努めなければならない」と言う拘束力のない文言によって事態は改善していません。
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事業者に責任
今回の改正では(以下、読売新聞ニュースより引用)
企業に対し、従業員がいつ有給休暇を取得するか時期を指定することを義務づけ、確実に取得させることが柱だ。働き過ぎを防止し、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現を図る狙いがある。
としており、言うなれば
会社「あなた有休取ってないけどいつ取るの?」
Aさん「忙しいんでなかなか取れません」
会社「では、4月に取りなさい」
Aさん「・・・」
と言うことになるのでしょうか?
ただ、時期を指定しても本人が取得しなかった場合など細かい部分は見えていないので何とも言えませんが、
本当に確実な取得に向かうのであればそれはそれで結構なことと思う次第です。
まだ給料上がってませんけど・・・
有給休暇も大事ですが、アベノミクス効果による「賃金引上げ」の恩恵を受けていない人もたくさんいるのでは?と思います。
景気回復とその恩恵が地方や裾野まで波及するように、安倍総理には頑張っていただきたいものです。