50年に1度と言う豪雨に見舞われてしまった関東地方ですが、特に栃木や茨城では尋常ではない状況になっていますね。
台風18号に端を発した今回の大雨ですが、秋雨前線と台風17号も加わっての複合的な要因によって大変な災害となってしまいました。
そんな状況の中、決壊した鬼怒川の濁流に取り残された方々を救助するために奮闘する自衛隊がテレビで映し出されています。
鬼怒川決壊
集中豪雨に見舞われていた栃木や茨城などの関東地方では、昨夜から「特別警報」が出されるなど緊迫した状況が続いていました。
しかし、50年に1度と言われる集中豪雨によって鬼怒川が決壊し、多くの方が被災している状況となっています。
また、道路なども冠水し交通機関もマヒしているようで市民生活に大きな影響を与えています。
現在も、取り残された方々の救助活動に自衛隊があたっています。
一刻も早い救助をお願いするばかりですが、この救助活動を行っている自衛隊について少し調べてみることにします。
航空救難団
自衛隊には陸上、海上、航空の3つがありますが、それぞれの部隊にはいくつかの組織に分類されています。
その中で、主に救難任務を負うのが航空救難団と言われる組織です。
元々は、任務で遭難した戦闘機パイロットなどの捜索や回収、救難を目的とした組織ですが、一般社会と関わるケースでは人命救助の名の下に今回のような救助活動を行います。主に災害時に空からの救助活動で活躍することになります。
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百里救難隊
今回の鬼怒川決壊に出動している部隊は、おそらく百里救難隊でしょう。
航空自衛隊の百里基地が茨城県内にありますので、地理的条件からもまず間違いないものと思われます。
救助を行う機関は自衛隊以外に警察や消防組織などもありますが、自衛隊の救難隊は「救難最後の砦」と言われ、他の誰もが救助出来ない場所や状況であっても救助活動を行う高い技術を持つとされます。
使用される機材はUH-60Jと言うヘリコプターですが、遭難時の要救助者捜索にはU-125Aと言う小型ジェット機が先行して現場で捜索を行い、要救助者を発見した後に位置情報をヘリに伝えたり、海上であればマーカーを投下したりサバイバルセットなどを投下して要救助者を支援します。
UH-60J
U-125A
厳しい状況下での救助活動が多いのも信頼があってこそのことだろうと思います。
それでも、百里だけで足りないとなれば他の部隊から応援派遣されるものと思われます。
追記:
今回の救難で派遣された部隊は
- 陸上自衛隊:施設学校(勝田)、第1施設団(古河)、東部方面航空隊(立川)、第12ヘリコプター隊(宇都宮)
- 航空自衛隊:百里救難隊(百里)
で、派遣規模は
- 人員:約55名
- 車両:約20両
- ボート:約10隻
- 航空機:8機
- その他:LO人員7名、LO車両3両
(以上、防衛省HPより引用)
とのことです。
救難隊と呼んで下さい
ニュースなどでは「自衛隊」としか言われないし、別にそれでも良いと言えば良いのですが、個人的にはちゃんとした名称で呼んであげて欲しいです。
せめて
「自衛隊の救難隊」
と呼んで欲しいと思います。
実際は、救難隊の方々が活躍するような事態にならないことが望ましいのですが、彼らはあらゆる事態を想定して、日々訓練されています。
大変な任務と思いますが、迅速かつ安全なる救助活動をお願いする次第です。
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コメント
ニュース映像拝見してました。
やはり、的確で迅速な、かつ思いやりのある救助を見て、頼もしく思いました。
自衛隊でも特殊部隊?なのか気になっていました。やっぱり、特別部隊だったんですね!
救難隊というのですね、感動しました。
災害は起こらないことを祈るばかりですが、救難隊のかたが救ってくださると思うと、辛い状況でも、希望を捨てずに頑張れる気がしました。
厳しい訓練辛いと思いますが、頑張って下さい。
by あつみ 2015年9月11日 9:16 PM
あつみさん、コメントありがとうございます。
多分、テレビを見た多くの方々があつみさんと同じように感じて下さっていると思います。
今回は救難隊以外にも、陸自や警察、消防、海保まで救助活動を協力して実施されていました。
そんな方々に感謝のことばしかありませんね。
ご覧いただきありがとうございました。
by pikaichi716 2015年9月11日 10:38 PM
航空自衛隊の救難隊による救助は敏速スマートですね。
一般マスコミの報道ではあまり表面にはでてきませんが、相変わらず黙々と的確に救助を行っておりましたね。
by よりみち 2015年9月12日 5:00 PM
よりみちさん、コメントありがとうございます。
そのように見ていただく方がいることが、救難隊の方々も励みになると思います。
by pikaichi716 2015年9月12日 7:53 PM
航空救難団の迅速な救助活動に胸打たれました!!
このような素晴らしい思いやりのある活動を見ていても
自衛隊の悪口を言う人が悲しくてなりません。
by おやち 2015年9月14日 9:01 PM
おやちさん、コメントありがとうございます。
そうですね。いろいろ言う人はいるのが残念ですね。
私たちは自衛隊を応援しましょう!!よろしくお願いいたします。
by pikaichi716 2015年9月14日 9:23 PM
自衛隊の皆様 、鬼怒川での派遣出動本当にありがとうございました。特にヘリによる救出見事でした。特にパイロットと救出する隊員のきめ細かい連携に冷静に対応し、素晴らしいの一言です。隊員もズブ濡れになり体調が気になりました。本当に有難う有難うございました。特に現地における状況判断は素晴らしいです。これからは、陸からの支援になると思いますが宜しくお願い致します。
by m、大石 2015年9月15日 1:05 PM
m、大石さん、コメントありがとうございます。
その気持ちは自衛隊の方々に届くと思います。
ありがとうございます。
by pikaichi716 2015年9月15日 3:02 PM
海上自衛隊、救難飛行隊(前名称)現73航空隊も救難活動をしていましたからね。レンジャー課程を出た隊員や救急救命士の資格を保有した隊員もいらっしゃいますよ。
http://sp.mainichi.jp/shimen/news/20150912ddm041040166000c.html
by 館山 2015年9月20日 12:57 PM