韓国大統領の朴槿恵さんが、中国の抗日戦争勝利70年の記念式典に出席すると同時に、何と軍事パレードにも出席することを決めたそうです。
中国側からの圧力もあったと思われますが、それですんなり参加を決めてしまう意味は大きいですね。
朴槿恵大統領の選択
今回の軍事パレード出席に関しては、アメリカが再三にわたって
「参加しない方がよい」
との立場を伝えていました。
逆に中国は、米日韓の連携に楔を打ち込む目的から、ずっと韓国に対して参加への圧力をかけていました。
抗日70年の記念式典はともかく、軍事パレードとなれば話は別です。その軍事パレードに参加を決めたと言うことは、アメリカの意向を無視して中国に従ったと言うことになります。朴さん自身は両面外交とか二面外交のつもりでしょうが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るか?
Sponsored Link
恨みを捨てたか
朴さんの言葉で
「恨みは1000年経っても消えない」
と言う様なことを言っておられましたが、中国に関しては元宗主国なので恨みなどなかったのでしょう。
そもそも、今回出席すると決めた軍事パレードは「中国共産党の人民解放軍」のパレードです。
朝鮮半島分断の原因と言うか、金日成に肩入れして半島を分断した時に戦った軍隊が人民解放軍なのです。その軍隊と韓国の兵隊さんは戦い、一緒にアメリカ軍も戦って現在に至ります。そのことを忘れてしまったのか?元々恨んでいないのか?
その軍隊に対して朴さんが敬意を表すると言うのは、実におかしな話です。日本のように終戦を迎えて、とりあえず決着がついているのであればまだしも、つい最近も北との間で軍事的緊張が高まったばかりで、そもそも朝鮮戦争自体は終息していないのですから。
最も、抗日70年勝利とか言っていますが、別に日本は中国共産党と戦ったわけではないですし、人民解放軍とも戦っていません。戦ったのは蒋介石率いる国民党軍なのですから他人のフンドシで相撲を取るような行為で、中国も韓国も正しい歴史認識を持ってほしいと言いたくなりますが。
アメリカの動向に注目
この事態をアメリカが良く思わないことは間違いないでしょう。
朴政権への不信感がますます募り、中国寄りを鮮明にしたと言うメッセージとして受け取るかもしれません。そうなれば、今回のような対北戦略の見直しや、そもそも在韓米軍の撤退と言うことにも話が発展するかもしれません。アメリカは出来れば韓国から軍を引き揚げたいでしょうし。
強まる中国の脅威に対して、不協和音を奏で続ける韓国には手を焼いていることでしょうね。
どんなアクションがあるのか注目したいと思います。
歴史は繰り返す。朝鮮半島はやっぱり中国の属国になってしまうのでしょうか?
朴さんと韓国政府の動向にも注目。あっ、北の動向もね。