NHKのEテレで放送された「昔話法廷」が話題になっていますね。
取り上げられたお話は「三匹のこぶた」・「カチカチ山」・「白雪姫」の3作品。
これらの作品で行われた犯罪?について検察・弁護側双方がそれぞれの主張を行う裁判員疑似体験番組なんだそうです。
発想が面白い
昔話を法廷で裁くなんて発想はなかなか思いつかないと思いますが、着眼点としては凄く面白いと思います。
普通の昔話はいわゆる「勧善懲悪」であって、悪者が最後は懲らしめられてめでたしめでたし・・・と言うのが常です。
が、それがもし「現実の世界」で行われた場合は話が違ってきます。
そんな意味でも、法律と言うルールに照らして見た場合の昔話と言う視点は「やられたね!」って感じがします。
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結論は視聴者で
この番組は8月10日~12日の3日間で放送されたものですが、好評なためか再放送もされていますし、オフィシャルのHPでは動画も見られます。
8月28日午後11時30分から15分間で再放送される「白雪姫」について少し見てみましょう。
この裁判の被告人は王妃。白雪姫の美しさに嫉妬を募らせ、白雪姫を毒リンゴで殺害しようとした事実を真っ向否定する!証人には、白雪姫の他、かつて王妃に 白雪姫殺害を命じられた狩人も登場。検察弁護双方が熱い戦いを繰り広げる。【出演】山本裕典、堀内正美、真行寺君枝、小林涼子、苅谷俊介 ほか
NHK HPより引用
白雪姫を毒リンゴで殺そうとした王妃が被告人となり法廷でそれぞれの主張が行われますが、最終的な結論は視聴者が自分で考えると言うスタイルです。
まぁ、それはそれで考える場を与えられるわけなので、ちょっとモヤモヤしますけど良い作りなのかなぁと思います。
NHKは攻めている
それにしても最近のNHKは番組制作に関して攻めの姿勢ですね。
民放はなんだか画一的と言うか、どこの局も似たようなことしかやっていない印象を受けますが、NHKだけは試行錯誤して面白い番組を作っています。
「LIFE」なんかも大好きな番組ですが、民放が出来ないことをやれるのも「受信料」で賄っているNHKならではとでも言えるのでしょうね。
NHKはスポンサーの意向などは一切ありませんし、ヤラセなどを除けば何だってやれる環境にある訳ですから。
NHKには、今後も「やるねぇ」と言った視点での番組づくりを期待したいですね。