ニュースで流れていますけど、auのキャリアメールが7月12日から送受信障害が発生して一部で使えない状態が続いていると言うことですが、その原因を見てビックリでした。
メール送受信障害
auのキャリアメールが送受信障害で復旧のメドが立たないと言うニュース。
KDDI(au)の携帯電話の一部で7月12日夕から発生していたキャリアメール送受信障害の影響が、5日経った17日午前10時現在も一部で残ってい る。メールの送受信がまったくできない状態は13日午後に解消したが、17日時点でも一部のユーザーで受信の遅延が続いており、復旧のめどは立っていない という。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/17/news087.htmlより引用
そして、その原因が
障害は12日の午後6時26分に全国のau携帯の一部で発生。最大約796万回線でメールの送受信ができなくなった。原因は、栃木県の同社設備拠点での 発煙。消火装置が作動して空調が停止したため通信機器の温度が上昇し、メールサーバが保護のため自動停止したという。冗長系も同じ拠点内にあったため自動 停止し、バックアップも働かなかったという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1507/17/news087.htmlより引用
と言うことでビックリです。
冗長系が同じ拠点内にあったため自動停止って?バックアップの用足してないんじゃないですか?
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冗長化とは
冗長系(じょうちょうけい)って言葉の意味がわからない方もいるかもしれませんので・・・。
冗長化(じょうちょうか)とは、システムの一部に何らかの障害が発生した場合に備えて、障害発生後でもシステム全体の機能を維持し続けられるように予備装置を平常時からバックアップとして配置し運用しておくこと。冗長化によって得られる安全性は冗長性と呼ばれる。
常に実用稼動が可能な状態を保ち、使用しているシステムに障害が生じたときに瞬時に切り替えることが可能な仕組みを持つ。障害によってシステムが本来の機能を失うと、人命や財産が失われたり、企業活動が大きな打撃を受けるような場合には、冗長性設計が必須となっている。
Wikiより引用
と言う考え方で、冗長系って言うのはいわゆる障害発生時のバックアップ機器群を指しています。
簡単に図解すると、通常稼働しているメールサーバーMta01が故障などの障害で停止(またはアクセス不可)などの状態になった場合、その状態を検知して自動的にMta02がバックアップとしてMta01の代わりに動作すると言うのが冗長化の仕組みです。
しかし、今回のauの場合はバックアップである機器も同じ建屋にあったために、通常稼働しているメールサーバーが温度上昇で自動停止した環境がバックアップメールサーバーにも同じく作用してどちらも停まった・・・と言うことなんですよね。
キャリアメールとしてはお粗末
一般企業の業務系サーバーであれば、同じ建屋や居室(サーバーラックなど)に冗長化した機器を収納するケースはよくある話だと思いますが、キャリアメールでそれはどうなのか?と正直思いましたね。もちろん、複数のメールサーバーがあってそれらも稼働していたから障害の影響を受ける端末とそうでない端末が出たのでしょうが、キャリアの冗長化として考えるとこの栃木と同じ機器がさらにバックアップとして別の場所にあって然るべき・・・と思いますけどね。そこまでコストかけられないのでしょうが。
とにかく、全く冗長化されていないのと同じ結果になってしまったので、仕組みとしては最悪でした。火事になっても地震になっても同じことになりますね。
それとも、auさんはキャリアメールをそこまでの冗長化は必要ないと考えているのかな?
最近は英雄CMなどで好感度も上がっているauさんなのに、これは残念な事件ですね。
早く復旧してもらって対策を説明してもらいたい・・・と言うのがユーザーの声でしょう。
auさん、よろしくお願いしますね。