英国のコメディー俳優が中国で毎年行われている「犬肉祭」が残虐であるとして批判し、ネットでも話題になっています。
犬肉祭り
この祭りは、中国の広西チワン族自治区玉林市では毎年6月に開催されるもので、1万頭以上もの犬肉が売られ、犬肉をつまみに酒を飲む人で街はあふれかえるのだそうです。
これに対して英国のコメディー俳優リッキー・ジャーヴェイス氏が批判し中止を呼び掛けていると言うのですが・・・。
犬食文化
犬を食べると言うのは、食べない日本人からしても
「えーっ?犬を食べるの?」
と、ちょっと拒否反応が出そうなことではあります。
ですが、犬を食べる地域は
- 中国
- 朝鮮半島
- アジアやオセアニア島嶼域
などに見られ、古くからそうしてきた食文化でもあるのです。
一説では、日本も古くは犬を食べたとも言われています。
価値観の違い
そもそもは、生まれも地域も文化も異なる者同士が全てを統一して理解し合うことなど難しいのです。
「何で犬を食べるの?俺には無理」
くらいで済んでいれば問題ないのですが、自分の常識に照らして
「それは野蛮だ!残虐だ!」
と言い始めるから始末が悪いのです。
これは、日本のクジラやイルカ漁にも同じことが言えます。
自分たちが食べない動物を食べる文化を持つ国に対して執拗に中止を訴え、理由を聞くと
「クジラやイルカは賢い動物だから」
「犬と人間は古来から友人だ」
などとおよそ科学的とは言えない感情的なものばかりです。
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食べる基準は
この類の話になると必ず言われることですが
- 欧米人は牛や豚を食べるじゃないか
- 牛や豚は賢くないのか
- 牛や豚を殺すのは残虐ではないのか
と言うことが指摘されます。
私も全く同感です。
犬はペットだからとか、人間の使役犬だからとか、いろいろと理由はあるでしょうし理解出来る部分のあります。
しかし、牛も豚も羊も鶏も生命ある者を殺すのは等しく残虐なことです。
犬はダメだが豚は良いとか、クジラはダメだが○○は良いと言うことはないはずなのです。
文化を尊重
個人的にはいろいろな意見や感情はありますが、余程のことがない限りはその国や地域の文化を尊重すべきであると言うのが私個人の意見です。他人にとやかく言われる筋合いはありません。
私も愛犬が居ましたし、犬を食べることには否定的ですが「犬肉祭」を否定するつもりはありません。それこそが
- 人間が尊大である
- 命の価値は人間が決める
- 差別である
と言うことに繋がると考えるからです。
人は命あるものを殺して食べなければ生きられない罪深い存在であると言われます。
日本の「いただきます」と言う言葉も、この命をいただくと言う意味でもあります。
理解する必要はないから、せめてそっとしておいてくれないものですかねぇ。