「ナッツリターン」騒動でいよいよ逮捕される(と思われる)大韓航空の下副社長趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏。
「ナッツの出し方がマニュアルと違っていた」から客室乗務員を叱ったと言うのは百歩譲ったとしても、
飛行機をスポットまで引き返させてその乗務員を降ろすなんて言うのは信じられない出来事ですね。
韓国の大財閥
大韓航空は元々「大韓国民航空社」を前身とした「大韓航空公社」として国営企業として運営されていたのですが、赤字続きで困った当時の朴正煕大統領(現在の朴大統領のお父さん)が韓進グループ設立者である趙重勲氏(ナッツ姫のおじいさん)に民営化を相談し、1969年に韓進グループ主導で民営化され株式会社となったと言う経緯があります。
他のブログなどでもたくさん書かれている様ですが、ナッツ姫はアメリカ留学後に大韓航空に入り、なんと31歳で役員に就任すると言うスピード出世。現在40歳ってことですから、9年間役員として大韓航空の客室サービスを取り仕切ってきたわけですね。
なんでファーストクラス?
自社便で移動するのはともかく、なんでファーストクラスに乗っているかが不思議でなりませんね。
普通、日本の航空会社ならばあり得ないし、その状況で客室乗務員につべこべ言うのもあり得ない。
自分が客室のサービスを統括しているんだったら、他社便に乗って他社サービスをベンチマークするとか、いろいろすることがあると思うのですが、立場を利用した威圧的と言うか支配的な関係を誇示したいだけだったのかな?と思いますね。
役員の資質ゼロだと言わざるをえません。
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役員報酬は?
韓国経済はいわゆる財閥に支配されていて、GDPの70%が財閥で占められるほどの異常な経済状態と言っていいでしょう。
それ故、政界も財閥と癒着して自分たちだけおいしいところを持って行くと言う図式が長い間続いてしまっているから、この事件だけでなくセウォル号や昔のデパート崩落事故や地下鉄事故などおよそ信じられないことが次々と起こるのでしょう。
役員報酬はいくらもらっているのかを調べてみましたが、当然そんなものはどこにも載ってないので推測です。
SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長で301億ウォン、サムスン電子の最高経営責任者(CEO)の報酬は67億7300万ウォンと公開されています。
これらは財閥オーナーの報酬ですからそこまではもらっていないとしても、韓進グループ会長の娘ですからそこそこはもらっているでしょうね。
大韓航空の副社長としての報酬と言うことで考えると、
15億~25億ウォン
くらいはもらっているのかなと思いますがどうでしょうか?
社員を罵倒して高額な報酬を持って行くなんて、経営者の風上にも置けませんね。
財閥解体
韓国社会全体に巣食う大きな病気みたいなものでしょう。
日本のように、アメリカに財閥解体してもらえば良いのではないでしょうか?
あっ、今はアメリカじゃなくて中国にしてもらえば良いのか?