5月30日の小笠原を震源とした関東地方の地震では、各地でエレベーターが緊急停止し人が閉じ込められたケースをあったそうです。
エレベーター利用中に地震が発生した場合や高層階に居た場合、知っておいた方が良いことを調べてみました。
エレベーター緊急停止
報道を見ますと、今回の地震により緊急停止したエレベーターは首都圏で2万台と言われています。
エレベーターの緊急停止は平成21年9月以降に着工したものは揺れを感知した場合に自動停止する機能を設置することが法律で義務付けられています。
今回はその機能が正常に働いて正しく停止したと言えるのですが、問題はその後でしたね。
エレベーターが停止する仕組み
エレベーターを製造している各社のHPで調べてみました。
地震を検知する方法はどんなシステムもみな同じで、P波(初期微動)を検出した段階で最寄階にエレベーターを停止させドアを開けて乗客を降ろすことになるそうです。
その後のS波(本震)が小さい場合は通常運転に戻るようですが、一定以上の揺れを検出した場合は休止状態になるようです。
今回は震度が4以上であったために、殆どのエレベーターが「休止」状態となり、自動復旧しなかったものが多かったために高層階に取り残されてしまう事態となったとのことです。
Sponsored Link
エレベーターの復旧方法
現在のエレベーターは殆どが管制運転方式と言ってエレベーター管理会社が状態を監視しているそうですから、特に異常がなければ遠隔操作によって復旧(再起動)させることが出来るとのこと。
それでも一定以上の揺れが発生した場合は安全確認のために保安員が現地へ赴き、安全を確認した上で復旧するものも多いそうです。
これはエレベーターに限らずですが、地震などが発生した後は、どこにどんな異常が起きているのか分からない訳ですから、安全第一と言う考え方からすれば当然とも言えますよね。
現に、今回の地震ではエレベーターだけでなくJRなども安全確認で長時間運転を取りやめていました。
このようなリスクはやむを得ないとしか言えないでしょうね。
エレベーターが復旧までに要した時間は様々でしたが、数時間以上は必要だったようです。物理的に人が出向く場合は時間と人的リソースの問題、移動などの環境的要素も影響しますので、最悪の場合は「動かない」場合もあり得るのでしょうね。
エレベーター利用時に地震が起きたら
一般社団法人日本エレベーター協会のHPによると、地震が発生した場合の操作を解説しています。
利用時に地震遭遇
- 揺れを感じると最寄階で自動的に停止する安全装置がついたエレベーターもありますが、利用中の方もご自身で “すべての” 行先階ボタンを押し、最初に停止した階で降りてください。
- 無理に脱出をしようとすると大変危険です。エレベーターは必ず外部と連絡がとれるような装置(インターホン)がついていますので、状況を正確に通報し、救助をお待ちください。
- 地震とともに停電が発生した場合は、ただちに非常用バッテリーが起動して非常用照明が点灯します。カゴ内がまっ暗になることはありませんので、落ち着いて外部と連絡をとり救出をお待ちください。
一般社団法人日本エレベーター協会HPより引用
殆どのエレベーターは最寄階に自動停止するのですが、そうでない古いエレベーターもあると思いますので全ての行き先階ボタンを押すことを忘れないようにしておきたいですね。
コメント
[…] 境的要素も影響しますので、最悪の場合は「動かない」場合もあり得るのでしょうね。 [引用元] 地震時エレベーターの動作と復旧方法は?時間はどの程度必要か? | 雑多な戯言・・・ […]
by 地震時エレベーターの動作と復旧方法は?時間はどの程度必要か? | 雑多な戯言・・・ | 日刊☆なんでもトピックス! 2015年8月1日 2:51 AM