俳優の今井雅之さんが5月28日午前3時5分に容態急変により亡くなられたとのことです。
自ら大腸がんの末期であると告白した4月30日から1か月足らずの出来事でした。
今井雅之(いまいまさゆき)
今井雅之さんは1961年4月21日生まれ。享年54歳。
陸上自衛隊を経て自らの志である俳優の道へ。
俳優であり演出家。
- 兵庫県城崎郡日高町出身
- 身長178cm
- 空手道弐段、柔道初段。
- オスカープロモーション所属
代表作は自身が「自分の魂」とも形容している特別攻撃隊が主題の演劇・映画『THE WINDS OF GOD』と出身地で撮影し初監督を務めた『SUPPINぶるうす ザ・ムービー』など。
末期の大腸がん
今井さんは末期の大腸がん(ステージⅣだったと言われています。資料によれば、ステージⅣでの5年生存率は13%と言うことですが、その全ては転移の状況とがん細胞の除去が出来たかどうかにかかっているそうです。
今井さんの場合、発見時点で既に危険な状態であったことを考えると、かなりの転移が見られたのではないか?と思われます。
末期での主な症状には
- 排便や排尿の困難
- 体重減少
- 腰痛
- 腸内出血による貧血
- 腸閉塞
などが挙げられます。全身の倦怠感がひどくなり、食べられないという状態に陥りますので急激に痩せてしまうのだそうです。今井さんもそんな感じでしたよね。
さらに、がんの細胞が腸管を破壊しながら深く浸潤すると腸の壁を突き破り大量出血の危険もあります。
腹膜全体に広がったがん細胞が増殖すると発熱や嘔吐、激しい腹痛などの症状を伴うがん性腹膜炎が引き起こされます。
どれも著しく体力を奪う症状ばかりです。
会見時でも危険な状態だった?
そんなことを考えると、4月30日に記者会見を行った今井さんは既に相当危険な状態だったのではないか?と思います。
逆に言えば、その様な状況であるにも拘らず自身がカメラの前で病気の告白を行い、「THE WINDS OF GOD」の降板を説明したのは強い精神力と気力があったからこそなのではないか?と思わずにはいられませんね。
それこそ今井さんだからこそ「それが出来た」と言うことなのかもしれません。
Sponsored Link
急変の原因は
大腸がんの末期における症状にもあるように、体重の減少により著しい体力の低下があり、腸内での出血による貧血状態。場合によっては腸閉塞などを引き起こすこともあるのですが、容態急変と言うことを考えるとがん細胞が腸管を破って大量出血を起こしてしまったのではないか?と言う気がしてなりません。つい最近までは「復帰するために治療する」と前向きだった今井さんでしたが、やはり痛みに耐えかねて弱音を吐いたと言う話も伝わってきました。こればかりは当事者にしかわからないことですが、相当に辛い状態であったと推察いたします。
そんなことを思うと、とても不謹慎ですが「辛さから解放された」と言う方が良いのかもしれません。
大腸がん予防
大腸がんであろうが他のがんであろうが、基本は早期発見です。
私も先ごろ健康診断を行ってきましたが、定期的な診断により発見する機会を増やすことに尽きると思いますね。
また、日常生活においては
- 欧米型の食事が多い方
- 飲酒や喫煙の習慣がある方
は要注意です。また、血縁者に大腸がんの既往歴がある方も注意が必要です。
大腸がんは初期症状がなかなか発見しにくいと言われていますので、僅かな違和感でも病院で受診するようにした方が良いでしょう。
今年はホントに芸能人の方が多く亡くなる年です。
今井雅之さんのご冥福をお祈り申し上げます。