韓国野球で珍作戦が実施されましたが、実は「ルール違反」だったと話題になっています。
野球史上に残る珍事
朝鮮日報日本語版によりますと、韓国プロ野球の起亜タイガース金杞泰(キム・ギテ)監督がトンデモ作戦を実行したことを報じています。
5月13日の起亜-KTウィズ戦で5-5で迎えた9回表2死2・3塁で起亜がピンチの場面。
ここで秘策と言うべきか、奇策と言うべきか金監督が動きました。
三塁手を捕手の後ろに
打者は4番の金相賢(キム・サンヒョン)。
監督からの指示は「敬遠」。これは至極まっとうな作戦。
しかし、指示はこれに留まらずに
- 三塁手を捕手の後ろに立たせる
と言う不思議なシフトを敷いたのです。
理由は
「敬遠でも、万一投手が暴投し捕手が後逸した場合には3塁ランナーが生還して勝ち越し点が入ってしまう」
と言うことへの予防策でしょう。これもある意味考え方としては理解できないことはないです。
実はルール違反
素晴らしいリスクマネジメントな作戦に見えましたが、何とこれが「ルール違反」でした。
野球のルールブックには
「試合中、捕手を除くすべての野手はフェアエリアにいなければならない」
と定めているのです。捕手の後ろはフェアエリアではありませんので、このルールに抵触しますね。
結局このシフトは審判に指摘されて実現しなかったのですが、審判に指摘されるまでルール違反って気付かない監督もどうなの?ってことで盛り上がっている訳です。
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ルールを理解していなかった
結局、この試合は延長10回に起亜が9-8で勝った様ですが、試合後に金監督は
「ルールを正しく理解していなかった」
として自らの落ち度を認めたコメントをしています。
プロ野球で選手ではなく監督ですからねぇ。ルールを知らなかったって言うのはどうなのか?ってことですよね。
国際社会のルールも理解して欲しい
こう言うのを見ると、過去のワールドベースボールで日本に勝った後マウンドに韓国旗を立てるなどの行為が思い出されますが、スポーツのみならず、様々な場面でルールや常識と言うものが存在します。
とりわけ韓国は、自国の応援となると見境がなくなる傾向がありますから、そんな国際社会のルールも理解して欲しいと思うのは私だけでしょうか?
そんなことを思い出させてくれた珍事件でしたね。