箱根の状況が悪い方向に向かっている気がしてなりませんね。
報道によると「だいち2号」が6cmの隆起を確認したとのことですが・・・。
箱根噴火の可能性
ここ数週間の間で箱根の火山活動が活発化しているのは間違いないでしょう。
箱根町の火山防災ページによると、噴火に至る前に数々の異常現象が見られるとしています。
活発な火山活動と言える異常現象
- 地震活動:地下のマグマが上昇する時、または熱水の移動により地震が発生
- 噴気異常:新しい噴気口が出現したり、噴気の量や場所が変わったり、噴気中の成分が変わったりする
- 温泉の変化:温泉の温度や量、泉質などが変わることがある
- 地殻変動:地盤が盛り上がり、地割れが発生することがある
これらの異常が見られると、噴火の可能性が高まっているとも言えます。
現在確認されている現象は
- 温泉供給施設で蒸気が勢いよく噴出している
- 火山性地震が増加している
- 大涌谷の直径200mの範囲で6cm隆起が確認された
となっています。
異常現象と照らしても、温泉の泉質以外は全て現象として現れたと言うことになります。
6cm隆起の意味
火山性地震が増加しているのは勿論ですが、隆起が観測されたと言うのは相当活動が活発化している証拠となります。
2014年9月に御嶽山が噴火した時には、火口付近が10cm隆起していたことがわかっています。
隆起は、結局のところマグマなどが上昇した際に地表を押し上げる現象ですから、マグマが確実に地上に向かって上昇していると言えるわけです。
その状況を「危険でない」と言うことは出来ないでしょう。
箱根は噴火に向けた時計が動き始めた・・・と言えるのかもしれません。
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風評被害を心配する前に
箱根と言う場所である以上、ある程度やむを得ないことは理解できますが、現在地元では「風評被害」が心配されていると報道されています。
しかし、現状は「風評被害」の心配以前に安全に対する心配をすべき時だろうと思います。
温泉地で温泉が出ないとか、黒たまごが食べられない程度の話であればまだしも、噴火と言うことになれば非常に広範囲な影響を考えねばなりません。
ご商売をされている方々には気の毒ですが、まずは安全を最優先にした予防措置を取ることが重要ではないかと思います。
大涌谷への立ち入りが全ての人に対し禁止になりました。
これも安全を考えれば当然の処置と言えるでしょう。
今後の経過を見守るとともに、大事に至らないことを祈るばかりです。