春になり、野外に出かけることも多くなりましたね。
香川県内の男性がマダニに噛まれて「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」と言う病気に感染・死亡したとのニュースが流れていました。
怖いですね。
マダニとは
ダニにもたくさんの種類がありますが、その中でマダニ(真蜱)は節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科に属するダニの総称です。
マダニは人などの哺乳類が発する二酸化炭素や体温、体臭た振動などを敏感にとらえて草むらなどから人などに飛び移って吸血行為を行います。
マダニは吸血後に身体が何倍にも膨れ上がります。
マダニは噛む
マダニは一般的な吸血昆虫とは違い、噛むことで対象生物の皮膚を切り裂き宿主に寄生して吸血するのです。
マダニの吸血期間は長く、メスの成虫では6日から10日に及ぶことさえあるそうです。
そのため、マダニに噛まれるとそのまま皮膚に潜り込んでいる状態で発見されることが多いのですね。
マダニ媒介の病気(感染症)
マダニに噛まれるだけならばまだ我慢も出来ますが、一番怖いのは感染症です。
マダニは多くの感染症を媒介します。
- 日本紅斑熱:感染すると痒みのない発疹や発熱があります。早期に治療すれば問題ないですが、放置すると高熱により倒れてしまう。
- Q熱:死に至る怖い感染症。山などで皮膚に違和感を覚えたら要注意。
- 回帰熱:ヒメダニ属、マダニ属に媒介される感染症。発熱期と無熱期を数回繰り返す。
- ダニ媒介性脳炎:マダニ属のマダニが媒介するウイルス性感染症。脳炎による神経症状が特徴です。
- 重症熱性血小板減少症候群:SFTSウイルスの感染により起こる感染症。2013年に日本では西日本で発症事例が多く、30人以上が死亡している怖い感染症です。
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予防法
マダニによる感染症を予防するには、マダニに噛まれないようにするのが一番です。
そのためには
- 草むらや藪、森林で長時間地面に直接寝転んだり座ったりしないこと
- 草むらや森林などへ行く場合は肌の露出を避ける服装(長袖、長ズボン、手袋、長靴など)をしましょう
- 虫よけ剤などを使うことも忘れずに
- 帰宅後はすぐに入浴し、身体をよく洗うとともに着衣は洗濯するか屋外で天日干しにしましょう
これらのことに留意してマダニに噛まれない様対策をしましょう。
噛まれてしまったら
マダニは皮膚に深く入り込んで吸血していますので、無理に引き抜くことは絶対にやめてください。
そして、すぐに病院に行って治療してもらましょう。
これからキャンプや登山、ハイキングなどでマダニの生息地域に足を運ぶことも多いと思います。
ぜひ、これらのことに注意してマダニ予防をして下さい。