第87回選抜高等学校野球大会の1回戦注目カードに挙げた最初の試合
大阪桐蔭(大阪)-東海大菅生(東京)
の試合分析を行って見たいと思います。
両校データ比較
まずは、両校の秋季大会公式戦データを比較してみます。
大阪桐蔭 | 東海大菅生 | ||
---|---|---|---|
試合数 | 9 | 10 | |
勝ち数 | 8 | 9 | |
勝率 | 0.89 | 0.9 | 互角 |
打数 | 253 | 293 | |
安打 | 101 | 86 | 大阪桐蔭 |
二塁打 | 28 | 17 | 大阪桐蔭 |
三塁打 | 7 | 2 | 大阪桐蔭 |
本塁打 | 7 | 5 | 互角 |
打点 | 77 | 52 | 大阪桐蔭 |
三振 | 28 | 41 | 大阪桐蔭 |
四死球 | 39 | 40 | 互角 |
犠打飛 | 6 | 22 | 東海大菅生 |
盗塁 | 6 | 12 | 東海大菅生 |
失策 | 1 | 12 | 大阪桐蔭 |
打率 | 0.399 | 0.294 | 大阪桐蔭 |
長打率 | 0.648 | 0.416 | 大阪桐蔭 |
出塁率 | 0.47 | 0.355 | 大阪桐蔭 |
投球回 | 61 | 84 | |
被安打 | 44 | 55 | 大阪桐蔭 |
奪三振 | 78 | 77 | 互角 |
与四死球 | 25 | 42 | 大阪桐蔭 |
失点 | 12 | 18 | 大阪桐蔭 |
自責点 | 12 | 14 | 互角 |
防御率 | 1.77 | 1.5 | 互角 |
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打撃は大阪桐蔭
データだけを見ると、チーム打率・長打率など打撃に関する力は大阪桐蔭に分があると言えます。
破壊力のある打線を擁する大阪桐蔭に、東海大菅生の投手陣と守備が重要なポイントとなりますね。
大阪桐蔭は、細かい策による攻撃と言うよりも持ち前の打力を生かした攻撃により得点につなげる戦い方だとデータ上は言えますが、こう言うチームは相手の投手が好調だった場合に打線が沈黙してしまうことで攻撃力が一気に削がれる危険性があります。
一方の東海大菅生は、チーム打率は劣るものの犠打、盗塁などが大阪桐蔭を上回っていますので「機動力」による攻撃を持ち味としているチームだろうと思います。機動力のあるチームは、仮に相手の投手が好調であったとしてもコツコツと攻めてリズムを狂わすことが出来ますので攻撃の幅があると言えます。
どちらも相手の投手次第と言えますが、強力打線が健在ならば大阪桐蔭が攻撃面で優位に立つ展開になりそうです。
投手力は互角
要の投手力は双方とも互角。
チーム防御率はほぼ同じと見て良いですが、大阪桐蔭は殆どがエースの田中投手ひとりで戦った戦績です。勝つも負けるも田中次第と言う感じが否めませんが、昨年夏の甲子園を経験しているので強みと出ることを期待したいです。
一方の東海大菅生ですが、エースの勝俣投手も大会注目選手ですが、控えの羽生投手も3試合に登板して良いピッチングをしているようです。継投も含めて大阪桐蔭の出方次第によってはどちらを登板させるかも見どころです。
守備は大阪桐蔭か
このカードで勝敗を分けるキーとなるデータはやっぱり「失策」。
甲子園ではミスをした方が負けると言うのが常識ですし、特に春は「守りのチームが勝つ」とも言われています。
その点で気になるのは東海大菅生の失策12(1試合1回超)と言う数字。大事な場面でミスとなれば、夏の優勝校である大阪桐蔭にたたみ込まれる可能性があります。
一方の大阪桐蔭は9試合で失策1の堅い守り。この守りで行けば、田中がそうそう打ち込まれることは考えにくいですから試合運びの主導権を握れるのではないでしょうか?
カードの見どころ
このカードを見る上でのポイントを上げるとすれば
- 両校投手の出来
- 大阪桐蔭の打線
- 東海大菅生の機動力
- 東海大菅生の守備
と言うことろかと思います。両投手ともに上々の出来ならば投手戦によるしまった試合になるのは間違いないでしょう。その場合、勝つも負けるも東海大菅生の機動力が生かせるかと言う点と、守備のミスが命取りとなる可能性が高いと言うことでしょうか。
好投手同士の対決となりますので点差も僅差でしょう。3点~4点勝負と言うことろでしょうか?
この試合は3月21日第2試合です。