3月14日に開業する北陸新幹線。
新しい時代の幕開けには、必ず別れが付きものです。
3月13日は今まで北陸と関東を結ぶために活躍した「はくたか」と、新潟を結んだ「北越」がラストランとなります。
はくたか・北越ラストラン
2015年3月13日。JRが運行する特急「はくたか」と「北越」がラストランとなります。
特急はくたか
特急「はくたか」は国鉄時代から北陸と関東を結ぶ重要な役割を担ってきました。
「はくたか」の愛称は、元々「白鳥」として運行されていた青森駅・上野駅 – 直江津駅 – 金沢駅 – 大阪駅間の上野駅 – 長野駅 – 直江津駅 – 金沢駅 – 大阪駅間の編成(信越白鳥)を1965年10月に系統分割、経路を上越線長岡経由に変更して運転を開始した列車に使用されたのが始まりです。上越線経由の金沢-上野を結ぶ特急として長らく親しまれてきました。また、同区間には信越線経由の「白山」も運行されていました。
廃止からの復活
1982年に上越新幹線が開通したことで重複する上野-長岡間が廃止されると共に、残りの区間が「北越」に統合されて一旦は廃止されてしまいました。しかし、1997年には「北越急行」が開通し、北陸から東京へと結ぶ新たな足として新型車両681系による「北越急行区間160Km/h運転」によって復活しました。
そのことにより、従来の長岡駅による上越新幹線接続(北越が担った)と越後湯沢駅への接続によって時間が短縮され、最短タイプでは東京まで3時間を少し超える程度の時間で結ぶことになり利便性が上がったのです。
北越急行線(通称ほくほく線)は単線ながらも高規格路線として整備され、JR東日本の六日町に接続する区間まで160Km/hと言う在来線最速を誇る路線として脚光を浴びました。
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特急北越
一方、特急「北越」も国鉄時代に誕生した列車です。
1969年10月に大阪駅-新潟駅間での臨時列車として運転を開始し、1970年3月に定期列車化されたのが北越です。
1978年に特急再編が行われ、北越の運転区間が現在の金沢-新潟間になりました。
上越新幹線開業時には新幹線接続用特急「かがやき」などと競合したものの、ほくほく線開業までの間は北陸と関東を結ぶための重要なリレーライナーとして金沢と新潟を走り続けました。
ほくほく線開業以降は新幹線接続としての役割は下がったものの、地域の重要な足として親しまれていました。新潟県内では比較的停車駅が多いため「急行か?」などと批判もされていましたが、混雑する越後湯沢での新幹線乗り換えを敬遠する人たちに多く利用されていました。
ありがとう「はくたか・北越」
「はくたか」の名前は北陸新幹線に引き継がれて残ることになりますが、「北越」はこれで本当にさよならとなります。
並行在来線は第三セクターとなるため、金沢から直江津間では特急列車が見られなくなってしまいます。
とてもさびしいことですが、これも時代の流れと言うことでしょうか。
「はくたか」と「北越」には私もお世話になりました。
今までありがとうございました。あなたのお陰で快適な東京への旅が出来ましたよ。
その思い出は忘れませんよ。
そして、北陸新幹線が新しい思い出を作ってくれることでしょう。
お疲れ様でした!!