イスラム国が日本人の人質の一人である湯川遥菜さんを殺害した件でようやく
「残虐かつ卑劣な行為」
として非難声明を発表しました。
これに伴い、今後ますますイスラム国包囲網が形成されていくものと思われます。
ようやく動く
私個人としては
「湯川さん理由でイスラム国にどう対応?米・中は批判!国連は?」
の記事で書いたとおり、早く国連が意思表示をしてアメリカなりその他の国なりが協調しながら「イスラム国包囲網」を形成すべきだと思っていました。
事件発生から1週間足らずですが、国連安保理で非難決議が出されたことには前進として評価できると思います。
米国主導の掃討作戦
現在、アメリカは有志連合による「イスラム国掃討」を計画しているとされます。
国連安保理決議で正式に国蓮多国籍軍の編成が決まれば、それは現実になる可能性が高いでしょう。
空爆のみで効果を上げられなかったイスラム国掃討は、陸上部隊投入が自国の意思でなく「国連の意思」で行える大義名分ができたのです。さすがにノーベル平和賞をもらったオバマ大統領でも、国連の意思として陸上部隊を投入するのはためらわないと期待したいものです。
自衛隊の役割
では、現時点での当事者である日本はこれら作戦が発動された場合どう対応すべきでしょう?
集団的自衛権云々はもとより、憲法9条の問題があって自衛隊を国連軍に参加させることが難しい立場であるため「後方支援として参加」することになりそうです。ただ、どの程度の範囲を受け持つかも議論の対象となり世論含めてひと悶着ありそうです。
1月25日に読売テレビで放送していた「たかじんのそこまで言って委員会」では、パネラーの竹田恒泰さんは
「憲法9条が足かせになっている」
との意見を述べていましたが、これについては私も同意ですね。
相変わらずノー天気な田嶋陽子さんが文句言ってましたけど・・・。
安倍首相は26日に召集される通常国会で
「安全保障法制」
について議論を再開させる構えとされ、
「海外で邦人が危害にあった時、現在自衛隊が持てる能力を十分に生かせない。新たな安保法制を作る中で、当事国の同意があれば、海外でテロに巻き込まれた日本人を自衛隊が救出したり、警護したりできるように武器使用の範囲を拡大する」
方針だと言われています。
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既に渦中にいる
世の中には
「そんなことをすればテロの標的になる」
とか
「戦争をすることになる」
と反対する向きも多いと思います。
それ自体を否定するつもりはありませんが、今現在も憲法9条を掲げているにもかかわらずテロの標的となっている現実を見れば、理想論は何の効力もないことに気付くべきでしょう。
具体的な意思表示とそれを示す行動力や軍事力は、国防と言う観点からすれば当然のことと思います。
不埒な勢力に対しては、日本もその意思を世界に示して行動できる仕組みが必要なのだと思います。