鉄道博物館というと東日本では関東地方の埼玉県さいたま市大成町が有名です。こちらは「ヒストリーゾーン」などと名前を付け昭和30年代から国鉄が民営化されJRとなるまでの歴史を展示してあるなどファンを楽しませる作りとなっています。
そんな鉄道博物館が、西日本にも開館することになりました。
京都鉄道博物館
新しくオープンする鉄道博物館は
京都鉄道博物館
です。場所は京都府下京区観喜寺町の梅小路エリアにオープンすることになりました。
実はここ、元々は「京都梅小路機関車館」と言う博物館だった場所。新しい博物館の前に、この歴史にも少し触れたいと思います。
梅小路機関車館
ここは名前のとおり蒸気機関車をメインに展示した博物館でした。発足のキッカケは
1968年(昭和43年)3月26日の日本国有鉄道(国鉄)常務会で、1世紀にわたり日本の鉄道輸送を支え続けた蒸気機関車が1960年代後半以降は急速に姿を消していくことに対し、貴重な産業文化財と位置づけをした上で動態保存を目的とした日本初の施設を設置することが正式決定された。
ことにより、1972年に開設されたのです。現在残されていますが、蒸気機関車の扇型庫に並んだかつての主力機関車たちが並ぶ様は圧巻の一言でした。私ごとですが、子どもの頃に行ったことがあり、また、自分の息子が小さい時にも連れて行った思い出の場所です。
その梅小路機関車館が新たにリニューアルされるため2015年8月をもって閉館し、京都鉄道博物館へと生まれ変わることになったのです。
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オープンは4月29日
オープン日は2016年4月29日です。丁度ゴールデンウィークを見計らい計画されたものです。全国から鉄道ファンはもちろん、家族連れが訪れて混雑すること間違いなしでしょうね。
周囲の景観を大切にする京都の町と新しいものを創造しようという融合が見られます。建物は本館3階建てで、ギャラリーや図書館などがあります。2階には鉄道のジオラマなどが展示されております。
展示車両は機関車30輌。内訳は
- ディーゼル2輌
- 蒸気23輌
- 電気5輌
- 新幹線6両
など計53両の車両が展示されており、鉄道好きな大人も子供も飽きることは無い空間となっているようです。
体験型の展示施設
数ある博物館の中でも京都鉄道博物館は、実際に鉄道運転シュミレーターなどを使用して運転を体感することが出来るなど、歴史を学ぶと言うよりも
体験してもらって鉄道に親しんでもらう
と言ったことにウエイトを置いているようです。
そのため、そのほかの博物館と比べても来場者の年齢層が幅広く、リピーターも多いといえます。しかしオープンしたときには賑わうのは当たり前のことですが、その後どうやって来場者の関心を惹きつけると言うことが最大の課題です。
京都に鉄道博物館がオープンしたことにより、東日本と西日本の両方に鉄道博物館が開館されたことになります。確かに西と東では鉄道の発達具合も少し違うのでその辺を京都へ出かけて感じてみるというのも良いかもしれません。
利用情報
京都鉄道博物館の利用情報です。
開館時間
- 10:00~17:30まで(入館は17:00まで)
※オープン直後の4/29~5/8は9:00~18:30まで(入館は17:00まで)
休館日
- 毎週水曜日
- 年末年始は12/30~1/1
※祝日及び春休み(3/25~4/7)、夏休み(7/21~8/31)は開館します。
※荒天時などの場合には臨時休館します。
入館料金・利用料金
入館料金
個人
- 一般:1,200円
- 大学生・高校生:1,000円
- 中学生・小学生:500円
- 幼児(3歳以上):200円
団体(20名以上)
- 一般:960円
- 大学生・高校生:800円
- 中学生・小学生:400円
- 幼児(3歳以上):100円
障がい者手帳をお持ちの方
- 一般:600円
- 大学生・高校生:500円
- 中学生・小学生:250円
- 幼児(3歳以上):100円
SLスチーム号利用料金
個人
- 一般・大学生・高校生:300円
- 中学生・小学生・幼児(3歳以上):100円
※詳細は京都鉄道博物館のホームページでご確認ください
京都は修学旅行の定番ですが、この博物館も修学旅行のコースに組み込まれ全国から中学生や高校生が訪れることになると思います。開館日が楽しみですね。