今年最高のドラマと呼び声の高い「下町ロケット」。
第9話が終わりましたが、15分拡大版でなかなか見ごたえがありました。
第9話感想
第8話辺りからストーリーが徐々に「佃製作所に追い風」っぽくなってきましたが、第9話ではそれが鮮明になってきましたね。
それを牽引するのが9話から登場した高島彩さん扮するフリージャーナリスト咲間倫子でしょう。
自身の夫を医療事故で亡くし、真実を追求するも医療機関の壁によって思う様な結果を得られなかった過去を持ち、その思いから同様の遺族に寄り添って真実を追求することを使命として活躍すると言う設定でした。高島さんは元アナウンサーと言うこともあり、セリフ回しもなかなかのものだったと思います。女子アナをタレント扱いするフジテレビ出身だからなのか、演技もそこそこ出来ていたように思います。
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PMEA滝川失脚
ガウディ計画で鬼門と言うべきPMEAの審査。面接を仕切っていつも邪魔をするのが専門員の滝川。イヤミな物言いが見る者を高確率でムカつかせる篠井さんの名演技ですが、とにかく腹が立ちます。今回は遂に、この滝川に対して鉄槌が下されました。
「コアハート」を取り仕切る貴船教授と癒着しており、その取り巻きでもある日本クレインの藤堂やサヤマ製作所のNASA野郎!椎名社長とも常に情報を交換してガウディ計画に携わる元部下の一村医師や佃製作所を貶めようとする悪い奴らです。
佃社長は咲間からもたらされた貴船教授と滝川がバーで醜態をさらす写真と音声を入手し、その存在を滝川に告げるも、あくまでガウディ自体の技術力で評価することを望みます。それを一蹴しようとした滝川できたが、今までなぜか滝川に押されっぱなしだったPMEAのリーダー山野辺が写真を見て激怒。
「お前はPMEAの恥だ!出て行け!!」
と一喝し、面接が無事に通りました。
その後滝川は面接官を外されて失脚してしまいました。悪い奴はそうなる運命なんです。スーッとしますね。
それにしても山野辺さん、いつも何か言おうとして滝川に制止されてましたけど、もっと早くリーダーシップを発揮してもらいたかったですね。
技術は嘘をつかない
9話の名言と思ったのがこの言葉。
おそらく、日本の製造業の方々は共感したのではないでしょうか?
咲間と椎名社長、佃社長、山崎部長による直接対決の場で、佃社長が
「うちの設計図を入手してコアハートのバルブを作ったんじゃないか?それは出来たのか?」
と問いただすと
「佃製作所に出来てサヤマ製作所に出来ない訳がないでしょう」
と自信たっぷりに答える椎名社長でしたが、バルブが原因で臨床患者が死んだとすればそれこそ人殺しだと言う佃社長の放った
「技術は嘘をつかない!」
と言う言葉は迫力がありました。
これこそ、技術に対して真摯に向き合いプライドのある者にしか言えないセリフだったと思います。
最終回の予想
最終回では、コアハートの設計図流出問題とバルブの信頼性の問題がクローズアップされます。
バルブの動作に疑念を抱くのは佃社長ら外部の人間だけでなくサヤマ内部にもいました。元開発担当者だった横田です。
90時間耐久性テストのデータは余りにも綺麗すぎるもので、改竄された可能性が高まります。そして、このデータが咲間に渡りサヤマ製作所の不正が明るみに出て行くことになるでしょう。
ロケットバルブも取引停止
サヤマ製作所は技術力を背景に伸びたのではなく、社長の椎名が自らの経歴「NASAの科学者」を最大限に使って人脈を駆使しながら成長した「砂上の楼閣」だったのです。そのため、技術力を補うために中里を佃製作所から引っ張り、あわよくば製品を改良して手柄を得、失敗すれば責任を中里に負わせる・・・と言うシナリオだったのではないでしょうか?
データ偽装・改竄と言う話が表に出てしまった以上、ロケット部品の取引を行う帝国重工はサヤマ製部品を使う訳にはいかなくなります。よって、先のコンペによる判定は佃製作所に軍配があがるということになるのでしょうね。
これにより、椎名社長も失脚することになるでしょう。
コアハートはとん挫
人一人を死なせたコアハートはサヤマ製作所のデータ偽装によってとん挫。貴船教授も当然のことながら失脚することになるでしょう。
そして、最後に残ったガウディ計画は成功して幕を閉じる・・・と言うハッピーエンドを迎えることになるんじゃないでしょうか?
あくまで個人の予想なので、外れたらごめんなさい。
12月20日はいよいよ最終回。その前による7時からこれまでの名場面などをまとめて放送する特番や、放送されていない話なんかも織り交ぜられているようです。
下町ロケットの最終回が楽しみですね。