ネットで話題になっている「幼児用リード」。
この呼び方が正しいのかは別にして、ちょっとした論争になっていますね。
幼児用リード
この幼児用リード(ここではあえてそう呼びます)ですが、歩き始めた頃の子どもに装着して迷子になったり急な飛び出しなどによる事故を防止するためのグッズです。最近はいろんなものがあるんだなぁと感心しきりですが、そんなものが必要な社会であると言う見方も出来ると思いますね。
商品として売られているものは様々な種類があるみたいですが、この写真のようなリュック型のものが多いそうです。リードはリュックに装着されていて、子ども自身にリードを引っ張ることによる傷やあざなどの影響が出ないような構造の様です。
まるで犬みたい
論争になっている中での意見を見ると、快く思っていない方々は
「まるで犬みたい」
と言う感想のようです。
確かに、リードを付けて散歩など外を出歩く光景で真っ先に思い浮かべるのが犬の散歩ですからね。
そのような印象を持ってしまうのもうなずけます。
子どもの安全のため
一方で、これを使っているお母様方の意見としては
「使えるものは全部使って事故の可能性を減らしたい。自分の子を守るのが親の役割なので」
と言うのが全てを物語っています。
見た目の問題ではなく、子育て中に起きる様々な危険から子どもを守るための道具なのですね。
擁護派と言うか肯定派と言うか、そんな方の意見には
「登山などの命綱のようなもの」
と解釈されている方も見受けました。
確かに機能としてはその様なものでしょうね。親はビレーヤーであり、子どもが危険な場所や状況に陥らないように見守りながらリードを制御するのですから良い表現だと思いました。
批判意見の根幹
あくまで私見ですが、このようなことに対して賛否あるのは当然としも
結局は見た目で人がどう思うか
と言う点が問題視されてしまうのではないか?と思います。
先ほどの犬だけでなく、紐やロープに繋がれる人と言うのはイメージとして
「逃げないように拘束する」
ためにそうするのであって、そのイメージが先行してしまうのでしょう。
また、その様に考える方々は
「手をつなげば良いじゃないか」
「抱っこやおんぶで良いじゃないか」
と安易に考えていることもあるんじゃないかと愚考する訳です。
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危険な世の中
しかし、現実に子育てをしている人にとってみれば、そんなことでは対応できない状況がたくさんあると気づいているから幼児用リードを使うのでしょう。それ程に今の日本には危険な状況がたくさんあると言うことです。
人ごみに紛れて迷子くらいで済めば良いですが、昨今は子どもがそのままさらわれてしまう事件もたくさん起きていますから、
「子どもを紐でくくりつけておきたい」
と言う親の意見は至極まっとうであり理解出来るものです。
この問題に限らず、こう言った話になった場合はとかく感情論になってしまいますが、それは違うのではないかと思いますね。
その様な社会になってしまったことが問題であって、それを使う親が問題ではないのではないでしょうか?
世知辛い世の中
最近はこう言った話題が多い様な気がしますが、なんか世知辛い感じがします。
電車やバスの中で赤ちゃんが泣いてうるさいとか何とかって話もあったように思うのですが、問題にすることでしょうかね?
問題にするような社会になったのが問題なのであって、その一つ一つを取り上げて批判したりするのは違うと個人的には思います。
持論を書きつづってきましたが、そんな目線で物事を考え、人を見る目や心を持たなくてはいけないと思ったところです。