オスプレイは安全か危険か?事故のたびに騒がれる本当の理由とは?

アメリカでオスプレイが着陸に失敗し墜落事故を起こしたと報道されていましたね。

そのたびに

「オスプレイはやっぱり危険」

「そんな危険な機体は飛んでもらいたくない」

と大騒ぎですが、本当にそうなんでしょうか?

osprey2

オスプレイとは

今さら感がありますが、オスプレイと言うのはどんな機体なのか?

正式な型式はV-22で、アメリカのベルヘリコプター社とボーイング・バートル社(現在はボーイング・ロータークラフト・システムズ社)が共同開発した機体です。

特徴は何と言ってもティルトローターと言う角度を可変可能なプロペラを持っている点で、これを採用することで通常飛行時は一般的なプロペラ機と同じように飛行することが出来、離着陸時はヘリコプターのようにホバリングしながら垂直に離着陸可能と言うことでしょう。

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ヘリコプターの良い点と固定翼機の良い点を併せ持った機体と言うことですね。

過去の事故

このオスプレイではどれくらい事故が発生しているのでしょう?

試作段階での事故

  • 1991年6月11日に試作5号機が事故。原因は飛行制御システム(FCS)の3つのロールレイト・ジャイロの配線の内の2つが逆に接続されていたミス。
  • 1992年7月に試作4号機が事故。原因は潤滑油漏れによる発火し墜落。欠陥として改善された。

初期段階での事故

  • 2000年4月8日に14号機が事故。原因は急減速と急降下を同時に行ったために自らが発生させた下降気流につかまり操縦不能となって墜落した。
  • 2000年12月11日に海兵隊訓練部隊VMMT-204部隊所属の18号機が事故。原因は機構とソフトウェア、パイロットの誤操作の複合要因による墜落。

配備後の事故

  • 2009年5月27日、第204海兵中型ティルトローター訓練飛行隊所属のMV-22が燃料切れで不時着事故。
  • 2010年4月8日に空軍特殊作戦軍所属のCV-22が夜間着陸に失敗し横転。
  • 2012年4月11日に海兵隊のMV-22が墜落事故。
  • 2012年6月13日に空軍のCV-22が訓練中に墜落事故。
  • 2015年5月18日に米ハワイ州オアフ島のべローズ空軍基地で訓練中の海兵隊所属MV22が訓練中に着陸失敗し事故。

以上がこれまで発生したオスプレイの事故です。

オスプレイの事故率

オスプレイは軍用機ですから、単純に一般の航空機と比較することは出来ません。

米軍が公表しているデータを見ますと

  • MV-22オスプレイ:1.93
  • 海兵隊全体の平均事故率:2.45

となっています。つまり、海兵隊の平均よりも低い=事故が少ないと言うことになります。

しかも、オスプレイは米軍が所有しているヘリコプターの事故率で最少と言うデータもあります。

これらを客観的に見れば、「オスプレイ自体が危険であると言う科学的根拠はない」と言えます。

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なぜオスプレイが危険と言われるのか

では、なぜオスプレイが危険と叫ばれ目の敵にされるのでしょう?

一つの要因として

  • 新型のティルト機構を持った全く新しい機体である

と言うことが影響していると思われます。新しいものは安全性が確立されていないとか、ましてや離着陸時にローターの角度を変更すると言う不安定な状態を作ってしまうオスプレイですから、単純なイメージで危険と論じたりするのでしょうね。

もう一つは

  • 反対材料として恰好の材料である

と言うことです。

何に反対かと言えば、沖縄米軍基地(とりわけ普天間や辺野古移転問題など)が挙げられます。

オスプレイが危険だと言うネガティブキャンペーンを張ることでイメージをダウンさせ、同時に基地問題や基地移転問題などの正当性を高めていく戦術です。

今回の事故でも沖縄の翁長知事がいち早く危険性を指摘して声明を出しています。

基地反対派の方々にとっては格好の攻撃材料なのです。

オスプレイの有効性

基地問題はともかく、日本政府はオスプレイの導入を決めています。

オスプレイを導入すると防衛観点からも有効な点は幾つもあります。

特に、尖閣諸島などの有事の際には沖縄からヘリで部隊輸送する場合よりも時間短縮が図れますし、輸送人員も大幅に増えます。

また、災害などにおいても物資輸送の量が現行機材よりも多くなります。

価格が高い(120億円/機)のが玉にきずですが、決して危険だと言うわけでもなく、無用の長物と言うわけでもないのです。

 

世の中の情報は、正しいものやそれぞれの発信側による意図が絡んでいる場合が多いものです。

単純に捉えることなく、自身で客観的な情報を探し、比べ、判断することが何より必要になりますね。

コメント

  • 民間輸送・2エンジン装備TA級・ヘリコプタ―は、2エンジンの一方のエンジンが故障した場合に、安全に飛行を続行できる、又は安全に着陸できる、両方の性能が要求される。
    オスプレイは重量約50,000ポンド、エンジン出力は幾ばくか知らないが、1エンジン・アウトになった場合、常識的にあんなに小さなローター径で、安全に着陸または飛行できるとは思われない。出来るのであれば、普通のヘリコプタがあんなに大きなローターを最近でも設計するはずがない。
    即ち民間機TA級としてはオスプレイは米国FAAの型式証明は取れない。これ位のことは、機体の諸元が分かれば高校生でも計算できる。
    米軍は戦略上必要だから運用する。

    by 義若 基    2016年1月31日 3:41 PM

  • 危険と言われるのは最初のアメリカで落ちた場所のせいですよ街の中に落ちたので
    事故率は最初からこの数字ではなく
    アメリカの空軍の方が事故が多い為

    操縦者が毎日のように不都合と感じる場面があれば
    パソコン経由でメンテナンス部門にリアルタイム把握できるシステムが出来上がった後です
    向こうでも危険と思われている為徹底した管理がされるようになったそうです
    メンテナンス部門の責任問題になる為
    OKを出せない状況で飛べない日が多々あるそうです

    日本も同じようなシステムが構築されていれば同じになると思いますが
    正直そこまで徹底した管理状況は出来てないように思えます

    by abc    2016年12月20日 7:52 PM

  • ❶2016/12/15 空中給油宇宙のオスプレイが海上へ墜落
    ❷2016/12/15 普天間基地では別の機体がハードランデイング脚破損の中事故、詳細発表なし
    ❸2017/1/25  イエメン中部でハードランデイング、3名負傷、機体は焼却処分の大事故
    ❹2017/6/5  沖縄で緊急着陸、まかり間違えば大事故に繋がる危険性、詳細発表なし。
    ❺2017/6/6  沖縄で緊急着陸、同上
    これらを皆パイロット・ミスと言えますか。
    オスプレイはそれほど機構が複雑、回転翼が重量に比べて極端に小さい。
    垂直離着陸、ヘリコプターモードの性能、操縦性がヘリに比べて極端に悪い、難しい。これはまた気温、高度が高いと性能は極端に下がる。尖閣諸島へ飛んで行っても帰らぬ人になる。
    前大戦末期の特攻兵器を思い出させる。杞憂に終われば良いが、陸自が運用開始すればすぐ分かる。  

    by 義若 基        2017年6月29日 4:41 PM

  • 老生の杞憂に終われば良いが。

    by 義若 基        2017年6月29日 4:44 PM

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